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女性の更年期事典 > 更年期症状:汗っかき・多汗

更年期の汗っかき・多汗

汗っかきでなかったのに更年期になってから汗っかきになった?汗っかきがもっと汗っかきになった?突如として多量の汗が!この更年期の汗っかき・多汗の原因は、いわゆる多汗症とはちょっと違うのです。更年期の汗っかき・多汗は更年期障害の症状でもあるのです。

更年期の汗っかき・多汗は、更年期(閉経前後)に起こるのぼせ・ほてりと伴って起きる顔の汗や、首筋・脇・胸など上半身に集中した汗っかき・多汗で、時・場所かまわず多量の汗です。更年期の汗っかき・多汗の原因は、汗腺の調節機能をコントロールする女性ホルモン(エストロゲンとプロゲストロン)の減少です。そのため、運動もしていないのに汗をかきます。コントロールができないので、時・場所おかまいなしです。寝汗も増えます。

更年期の汗っかき・多汗の特徴
更年期の汗っかき・多汗の治療
更年期の汗っかき・多汗の予防
更年期の汗っかき・多汗の対策・対処
顔に汗をかかない方法

更年期の汗っかき・多汗の特徴

更年期の汗っかき・多汗には特徴があります。

○更年期にはちょっとしたことで汗がでます。
更年期の発汗はイライラなど精神的症状やストレスのため、ちょっとしたことで汗がでます。

○更年期には上半身に汗がでやすいです。
更年期は汗腺機能だけでなく体温調節機能が低下し、血流も悪くなります。そのため、気温というよりは下半身の冷えに反応して、上半身に汗がでやすいです。一般的な多汗症は手足の汗っかき・多汗が多いようです。

○更年期の汗はベトッとしています。
運動など生理的な発汗の汗はサラッとして「さわやかな汗」でにおいも少ないのですが、更年期の汗はべトッとして、蒸発しにくく、においもきつく「いやな汗」といえます。ですから、汗を拭いてもスッキリしないのです。

更年期の汗っかき・多汗の治療

更年期の汗っかき・多汗は、のぼせ・ほてりや冷え性も併せ持っている場合が多く、更年期障害の症状と考えられるので、婦人科を受診することをオススメします。漢方治療やホルモン補充療法があります。精神的症状が強い場合は、自律神経を調節する薬・精神安定剤・カウンセリングが考えられます。

更年期以外の一般的な多汗症(汗っかき・多汗)は、ペインクリニックや形成外科を受診することになります。

顔に汗をかく病気
糖尿病や甲状腺機能亢進症でも顔の汗が増えることがあります。

更年期の汗っかき・多汗の予防

更年期の汗っかき・多汗の予防には、汗を抑える(制汗)のではなく、よい汗を出すようにしましょう。

○更年期の汗っかき・多汗の予防:適度な運動
ウォーキング、ストレッチなどの有酸素運動をしましょう。ウォーキングは汗も出ますし手足の血行促進に効果があります。ストレッチは手足の血流をよくするストレッチにしましょう。

○更年期の汗っかき・多汗の予防:入浴
ゆっくり湯につかるだけでも汗っかき・多汗の予防になります。入浴は血行促進になり発汗も促します。(酢風呂がよいとか。醸造酒2・3杯または黒酢1杯を入浴直前に浴槽に入れてください。ただ、入浴の最後にシャワーでにおいを落とすのをお忘れなく。)

○更年期の汗っかき・多汗の予防:食事(食生活)
ビタミンEで血行促進し、エストロゲン様作用の食べ物を食事にとりいれましょう。納豆は多汗の予防効果が大きいとされています。汗っかき・多汗で、皮脂腺ができにくく皮膚が乾燥しやすくなります。ポリフェノールは皮膚の乾燥を予防するとされています。
冷たい食事・飲物は血行を悪くして汗っかき・多汗を増幅しますので、控えましょう。(ビールと枝豆が更年期の汗っかき・多汗に効くとか。枝豆のイソフラボンとビールのイソフルロンに女性ホルモン様作用があるとか。ただ、飲み過ぎると体が冷えるので、ほどほどに。)

更年期の汗っかき・多汗の対策・対処

更年期の汗っかき・多汗の対策(汗がでてきたときの対処)のご紹介です。

○汗がでてきた時には恥ずかしいと思わないで下さい。恥ずかしいと感じることがストレスになって汗の量が増えます。「汗がでてきたな~」くらいに、ゆったりと構えて、ゆっくり腹式呼吸しましょう。

○更年期の汗は蒸発しにくいので、重ね着をして、脱いだり着たりと調節しましょう。(周りを気にすることもないですし、体温調節もできるので汗っかき・多汗の予防にもなります)

○衣服を選ぶときは、皮膚に直接触れるインナーには吸汗性の綿素材、その上に汗を発散しやすい絹などの素材を選ぶとよいです。(脇の汗が気になる場合は、汗わきパッドを使ってみては?)

顔に汗をかかない方法

顔に大粒の汗、多汗の顔は恥ずかしい。それでも、汗っかきの顔は化粧を容赦なく崩していきます。顔の汗を抑える、顔に汗をかかない方法を探します・・・自力で顔の汗を止める究極の方法はないです。ですが、汗をコントロールする方法や、汗がでた時に少しは楽になる方法はあるんです。後は専門的な治療ですね。内科、婦人科を受診しましょう。

顔に汗をかかない芸者の高帯
顔に汗をかかない急場しのぎ
外出時の汗っかき・多汗対策
汗腺トレーニングで汗っかき・多汗対策
お風呂で汗っかき・多汗対策

顔に汗をかかない芸者の高帯

顔に汗をかかない方法に「ブラジャーを少しきつめにする」方法があります。胸の部分を圧迫すると顔や頭に汗をかきにくくなります。皮膚圧-発汗反射(半側発汗)の応用で、胸の高い位置で帯を結ぶ「芸者の高帯」という体験的なものでもあるんです。
ただ、この方法は、顔の汗と下半身の汗の両方を抑えるのはムリです。人目につかない分ましという方法ですが、試してみる価値はありそうです。ただし、激しい運動をした場合は効果が期待できませんし、逆に体に悪いので運動時にはお勧めしません。

※皮膚圧-発汗反射:(半側発汗)
脊髄レベルで起こる反射の一種で、体の左右のどちらかを圧迫すると、半側が発汗し、その反対側の発汗を抑えるいうメカニズムです。体の上下にも当てはまります。

顔に汗をかかない急場しのぎ

顔に汗をかかない方法のひとつ、急場しのぎの汗対策法のご紹介です。

○両脇の下5cmの部分をギュッと押さえます。数分は汗を抑えられます。

あくまでも急場しのぎの方法ですから、できるだけ顔に汗をかかない予防や、汗をかいてしまった時の対策をするのがよいですね。

外出時の汗っかき・多汗対策

外出時の汗っかき・多汗対策のご紹介です。

○日傘・帽子を使います。(紫外線防止にもなります)
○できるだけ日陰を歩きます。
○タオルよりもガーゼの方が吸収性はたかいです。
○保冷剤をハンカチなどの中に隠し持って、汗を拭く動作で、首の後ろ、髪の生え際、額、できれば脇の下を冷やします。スッキリします。
○体温調節ができる重ね着で、脱いだり着たりができるようにします。

汗腺を知って汗っかき・多汗対策

汗腺には能動汗腺というものがあります。実際に汗をかいて体温調節の働きをする汗腺です。汗をかく必要がなくなると汗腺は退化します。生後2年半で能動汗腺の数が決まり一生変わらないとか。また、冷暖房などで汗腺は退化して能動汗腺は減少していきます。では、能動汗腺が多いと汗っかきかというと、そういうわけでもありません。暑さに順応すると、汗をかかない代わりに血管が拡張して皮膚温度が上昇し汗が蒸発しやすくなります。

日本の夏は高温多湿なので、汗をかきやすいのに湿度が高いので汗は蒸発しずらく、汗をかいても体温は下がりにくいです。
能動汗腺が増えると汗腺一つ当たりの汗の量が減ります。つまり小さな汗になので蒸発しやすくなります。汗っかき・多汗対策、大粒の汗をかかない方法、夏ばて防止・予防が大切になります。

汗腺と夏の汗っかき・多汗

汗をかかない方法の一つに、汗腺を鍛えて良い汗をかく方法があります。汗っかき・多汗・大粒の汗をかく人や夏ばてしやすい人は、汗腺の機能が低下しているとも考えられます。多少の体温上昇では汗をかきません。例えば、夏にはかなり体温が上がってからやっと脳が反応して、多く汗をだしなさいという指令を出しますので、いっきに大粒の多い汗になってしまいます。

汗っかき・多汗の人にとって夏はつらいです。汗は大粒ですから汗が蒸発しにくく体温がうまく下がりませんから、脳は更に汗をかくように指令を出し続けるので、更に汗をかきます。流れ落ちる汗は無駄な汗になってしまいます。汗をかくにもエネルギーが必要ですから体も疲れます。特に夏の汗っかきは疲れるのです。そして、夏ばてに拍車をかけます。

汗腺トレーニングで汗っかき・多汗予防対策しませんか?
汗腺トレーニングで汗っかき・多汗対策

汗腺トレーニングで汗っかき・多汗対策

汗腺トレーニングのご紹介です。

○汗腺トレーニングで汗っかき・多汗対策:良い汗をかく環境
夏は、冷房(クーラー)をできるだけ使わずに、暑さに順応しやすく良い汗をかきやすい環境作りをします。冷房病予防にもなります。

○汗腺トレーニングで汗っかき・多汗対策:運動
軽い運動で汗をかきます。
・ウォーキング:毎日20分程ウォーキングをして体温を上昇させて汗をかきます。(真夏の日差しの強い日中のウォーキングは避けます。するならば涼しい朝や夕刻以降にしてください。室内ウォーキングという方法もあります。)
・ストレッチ:じんわり汗をかく程度がよいです。

○汗腺トレーニングで汗っかき・多汗対策:熱い飲物
コーヒー・お茶・ハーブティーなどの熱い飲物を飲んで汗をかきます。

○汗腺トレーニングで汗っかき・多汗対策:入浴
下半身浴(腰湯)、足湯、岩盤浴などで汗をかきます。

お風呂で汗っかき・多汗対策

お風呂で汗腺トレーニングのご紹介です。

1.43~44℃の熱いお湯に膝から下を10~15分つける(5分程度で汗をかきはじめます)

2.36℃くらいのぬるいお風呂に全身を10~15分つける(汗腺を休めます。副交感神経を刺激して体をリラックスさせます。)

3.湯から上がったら、水分をふき取り服を着ずに汗を乾燥させます。冷房(クーラー)の効いていない場所でゆったりくつろいでください。これで、よい汗が出てきて蒸発して自然に体が冷えてきます。(冷房の効いた場所では体の表面が冷えて汗腺が閉じてしまいます。)

1~3を1週間ほど続けると汗っかき・多汗解消効果が期待できるそうです。

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