食物繊維自体は栄養やエネルギーになりませんが、腸内環境を整え、大腸癌や生活習慣病の予防に役立ちます。
○食物繊維と大腸癌
・リグニン・キチンキトサンなどの食物繊維は、胆汁酸を吸着します。腸内の有害細菌が胆汁酸から大腸癌を引き起こす有害物質を作るのを抑えることが分かっています。
・食物繊維は、便量を増して排便を促し、有害物質を吸着して排泄するので、発癌を抑制するとされています。
○食物繊維と動脈硬化
・果物に多いペクチン、海藻に含まれるアルギン酸などの水溶性植物繊維は、血清コレステロール低下作用があります。
・食物繊維は、大腸の腸内細菌で発酵されて短鎖脂肪酸が生成されます。短鎖脂肪酸がコレステロールの合成を抑制するとされています。
○食物繊維と糖尿病
食物繊維は糖尿病の予防・治療に有効で、糖尿病の食事療法では、バランスのよい食事が肝心ですが、その中で食物繊維の働きは重要です。
・食物繊維を多く含む食品(野菜や海藻)は低エネルギー
・食物繊維の多い食物は良く噛まなくてはならないので、消化・吸収がゆっくり
・食物繊維は腸管で栄養素が吸収される時間を遅らせる作用がある
これらのことから、食物繊維は、食後の血糖値の上昇が穏やかにして、インスリンを無理なく作用させることができ、糖尿病が誘発する合併症の予防にもつながります。

