女性の更年期事典

女性の更年期の症状・病気・治療や更年期障害の予防改善対策についての情報です

セレン・マンガン・ヨウ素・コバルトの働き・過不足・食品

セレン(Se)は、強力な抗酸化酵素の主要成分です。セレンは免疫力を上げ、有害物質と結合して毒性を消す働きがあります。

マンガン(Mn)は、主に補因子として酵素を活性化します。糖質・脂質・尿素の代謝に関わります。また、骨形成(骨の石灰化)に不可欠なミネラルです。

ヨウ素(I)は、約半分は甲状腺に存在し、甲状腺ホルモンの構成要素です。

コバルト(Co)は、ビタミンB12を構成するミネラルです。働き・過不足・食品はビタミンB12に準じます。

セレンの働き・過不足・食品

血液や細胞膜の脂質が酸化されて過酸化脂質に変質すると、新たに活性酸素を産生して更なる過酸化脂質をつくりだします。そして、過酸化脂質は、細胞内のDNAを傷つけて癌の原因になったり、血管内に蓄積して動脈硬化の原因になったりします。過酸化脂質を分解する抗酸化物質(グルタチオン)を活性化する強力な抗酸化酵素(グルタチオンペルオキシダーゼ)の主要成分がセレンです。セレンが不足すると抗酸化作用が低下します。
セレンは有害物質と結合してその毒性を消す働きがあり、体内の有害金属・水銀・カドニウムの害を軽減する作用があります。また、放射線の影響を軽減する作用があります。

セレンの働き
抗酸化作用、免疫機能の向上、癌の抑制、有害物質の無害化

セレンの欠乏・多量摂取

  • セレンが不足すると:通常の食事でセレン不足の心配はありません。不足すると、心筋障害などの循環器系疾患、免疫低下。
  • セレンを大量摂取すると:疲労感、脱毛、爪の変化、嘔吐、下痢、末梢神経障害

セレンを多く含む食品
にんにく、わかさぎ、いわし、かれい、ホタテ、牛乳、ねぎ、牛肉、玄米

マンガンの働き・過不足・食品

通常の食事での欠乏はないとされていますが、カルシウム・リンの多量摂取は、マンガンの吸収を阻害するので、注意が必要です。

マンガンの働き
栄養素の代謝に関わる酵素の成分で、エネルギー作りやたんぱく質の合成に関わっています。骨の石灰化に必要なミネラルです。また、関節を丈夫にする結合組織の補酵素で、体の成長期には不可欠なミネラルです。ほか、インシュリンや性ホルモンの分泌にも関わっています。

マンガンの欠乏・多量摂取

  • マンガンが不足すると:骨の発育不全、糖尿病、性ホルモンの合成能力の低下、生殖腺機能障害
  • マンガンを大量摂取すると:運動失調、パーキンソン病

マンガンを多く含む食品
玄米、大豆、アーモンド、カシューナッツ、さつま芋

ヨウ素の働き・過不足・食品

ヨウ素の約半分は甲状腺に存在し、甲状腺ホルモン(トリヨードチロニン、モノヨードチロキシン、チロキシンなど)の材料になります。甲状腺ホルモンは、交感神経を刺激して、たんぱく質・脂質・糖質の代謝を促進します。海に囲まれた日本では、海藻類を摂取することでヨウ素不足の心配は殆どないとされてきましたが、食生活の欧米化で不足が心配されています。

ヨウ素の働き
基礎代謝促進、新陳代謝促進

ヨウ素の欠乏・多量摂取

  • ヨウ素が不足すると:甲状腺腫、甲状腺機能低下(太りやすい、発育不全、脱毛)
  • ヨウ素を多量摂取すると:甲状腺肥大、甲状腺機能亢進症の悪化

ヨウ素を多く含む食品
昆布、わかめ、イワシ、サバ、海苔、カツオ、ブリ、寒天

コバルトの働き・過不足・食品

体内のコバルトはビタミンB12の構成元素として存在します。コバルトを含むことがB12をコバラミンと呼ぶ由来になっており、B12の赤はコバルトの色です。コバルト単独での欠乏症はないと考えられています。また、コバルトを単独摂取しても体内でB12に合成されず、B12欠乏症の改善にはなりません。

コバルトの働き
コバルトはビタミンB12の構成元素として存在するため、ビタミンB12の働きに準じます。B12は、葉酸・鉄・銅とともに赤血球のヘモグロビン生成に関わります。また、神経線維の保護に関わり神経機能を正常に保つ働きをします。
ビタミンB12の作用として、悪性貧血の予防、神経の機能の正常化、バイオリズムの正常化などに働きます。

コバルトの欠乏・多量摂取

  • コバルトが不足すると:ビタミンB12の欠乏症として発現します。悪性貧血、食欲不振、集中力・記憶力の低下、心身のバイオリズムに悪影響など。
  • コバルトを多量摂取すると:特に過剰症はありません。

コバルトを多く含む食品
ビタミンB12に準じます。

 - 食品と栄養素の基礎知識

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