大腸ポリープとは大腸の粘膜の一部が変性したもので、形状によって、茸状に根元が細く茎のある有茎性ポリープと、茎がない全体的に広がった広基性ポリープに大別されます。有茎性ポリープは基本的にがん化の可能性は低いのですが、1センチ以上になるとガン化のリスクが高まります。広基性ポリープ(特に2センチ以上)はガン化する可能性のある腺腫性の大腸ポリープといわれています。大腸ポリープは直腸に多く、次いでS状結腸に多く発生します。40歳以降に増加傾向がみられ高齢になるほど増加します。100個以上のポリープが多数発生することがあります。この状態を大腸ポリポーシス(消化管ポリポーシスまたはポリポーシス症候群ともいいます)といいます。
大腸ポリープは、腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに大別されます。腫瘍性ポリープは前がん病変とも呼ばれます。ポリープの殆どは良性ポリープですが、放置しておくと一部の腺腫はガン化することがあるためです。腫瘍性ポリープの原因は大腸がん(大腸癌)と同様に環境的・遺伝的要因が関係しているとされ、特に動物性脂肪の増加と食物繊維が減少した食事生活が大きく関係しているといわれています。非腫瘍性ポリープは基本的に良性です。非腫瘍性ポリープには、過誤性ポリープや炎症性ポリープがあり、若年性ポリープ(小児に多い)、過形成性ポリープ(高齢者に多い)、炎症性ポリープ(腸炎により発生)などがあります。大腸ポリープが小さいときは無症状ですが、大きくなると出血がおこります。ポリープの現われる部位で便の色が異なります。若年性ポリープは出血しやすいといわれています。
大腸ポリープの原因は解明されていませんから、定期健診をうけることが大切になります。自覚症状として血便があったり、検診などの検査で便潜血検査で陽性の場合は、大腸検査を受けてください。大腸ポリープの予防として、動物脂肪の摂り過ぎを控えて食物繊維(野菜・イモ類・穀類・茸類・海藻類)をたっぷり食するよう心がけて、規則正しい食事と排便習慣にして、適度な運動をしましょう。
