大腸がん(大腸癌)の殆どが結腸と直腸の粘膜の分泌腺組織にできる腺癌です。厚生労働省の推計による2020年のがんの種類を見ると、大腸がん(結腸がんと直腸がんを含む)が1位です。結腸がん(結腸癌)は女性に多く直腸がん(直腸癌)は男性に多いといわれています。大腸は盲腸から直腸までの部分を指しますが、直腸にできるのが直腸がん(直腸癌)で、盲腸と直腸を除いた長い部分の結腸にできるのが結腸がん(結腸癌)です。大腸がん(大腸癌)の発症は40歳代から増加傾向にあり好発年齢は60歳代です。早期の大腸がん(大腸癌)では自覚症状がないことが多く、病気の進行に伴い自覚症状が現われるようになります。症状としては腸の病変部からの出血と狭窄です。早期治療においては殆ど根治できるといわれています。早期発見・早期治療には大腸癌検診が大切になります。そして、大腸がん(大腸癌)の予防として、動物脂肪の摂り過ぎを控えて食物繊維(野菜・イモ類・穀類・茸類・海藻類)をたっぷり食するよう心がけて、規則正しい食事と排便習慣にして、適度な運動をしましょう。
大腸がん(大腸癌)の病期分類において、日本では「大腸癌取り扱い規約」という独自の分類があります。国際的な標準分類にTMN分類ががあります。また、基本的なデューク分類(Duke's system)という分類もあります。デューク分類やTNM分類がリンパ節の個数が中心であるのに対し、「大腸癌取り扱い規約」ではどれだけ遠くのリンパ節まで転移しているかが中心になっています。
治療においては内視鏡治療が進歩し、手術で腸を切除していたケースでも内視鏡切除の後に手術の必要の有無の判断材料の一つになりつつあるといわれています。

