緑内障とは、眼の中の房水の循環に障害が起きて眼圧が高くなり、視野が欠けたり狭くなる病気です。緑内障には原発緑内障・先天緑内障・続発緑内障があり、原発緑内障には閉塞隅角緑内障と開放隅角緑内障があります。原発閉塞隅角緑内障は、隅角が狭くなり繊維柱帯が塞がって房水の流れが悪くなり眼圧があがる急性・慢性の緑内障です。原発開放隅角緑内障は繊維柱帯が徐々に詰まって眼圧が上昇する慢性の緑内障です。また、原発開放隅角緑内障の中に正常眼圧緑内障というものがあり、日本人の緑内障の約60%が正常眼圧緑内障ともいわれています。正常眼圧緑内障とは眼圧が正常値の範囲であっても緑内障と診断されるものです。
眼の中には房水と呼ばれる液体が循環して眼の中の器官に栄養を供給し、房水の圧力が眼圧を保っています。房水は眼の奥の毛様体でつくられて隅角(角膜と虹彩の間の部分で、黒目の隅の部分の内部にあたり、黒目全周にあります。)にあるフィルターの役割をする繊維柱帯を通ってシュレム管から流れ出ます。ところが、房水の生産と流出のバランスが崩れると、房水が目に溜まって眼球が固くなり眼圧が高くなります。
急性の緑内障では頭痛や痛みがありますが、慢性の場合は症状がないことが殆どで、老眼と間違えられたり、気づいたには視野の半分以上が欠けてしまっていることもあるそうです。緑内障の発作は冬の寒いときや夏の暑いときに起こるといわれています。また、緑内障は感情に影響されやすいともいわれています。
慢性の緑内障の症状
慢性の緑内障の場合は自覚症状に乏しく、老眼(老視)と間違われやすいです。自己判断をせずに中年を過ぎて眼に少しでも異常を感じたら眼科専門医に診てもらいましょう。
○目が疲れやすい
○目がかすむ
○夜間、光の回りに色のついた輪が見える
○視野が狭くなる
急性の緑内障の症状
軽い発作を繰り返したり、大きな発作があって急激に症状が進み失明することもあります。吐き気や嘔吐がある場合には内科の病気と間違われることがあります。急性の緑内障は速やかな治療が必要です。早期発見・早期治療が大切です。
○急激な視力低下
○眼痛・充血
○頭痛・吐き気・嘔吐・腹痛
緑内障の治療
眼圧を下げるための点眼薬、内服薬、レーザー治療、手術による治療になります。点眼は、医師の指示通りに行うことが大切です。点眼を怠ると取り返しのつかないことにもなりかねません。
緑内障の予防対策
○眼に異常を感じたら眼の専門医の診察をうけます。定期健診をうけましょう。
○タバコを控えます。
○暗所での作業・読書は避けます。
○首周囲を圧迫するような服装を避けます。
○十分な睡眠をとり、規則正しい生活習慣にします。
○感情の起伏に影響されにくい環境や習慣づくりをします。
※先天性緑内障は、生まれつきの隅角未発達により起こる緑内障です。続発緑内障は、他の眼疾患(目の外傷や炎症・角膜の病気・網膜剥離など)や薬剤による眼圧上昇で起こる二次的な緑内障です。

