アルツハイマー病とは、大脳皮質が広範囲に萎縮し、初期には記憶障害(物忘れ)が目立ち、知能、感情、意識の全ての機能が低下していく、認知機能低下・人格の変化が主な症状の病気です。現在、アルツハイマー病に対するワクチン研究が盛んになされており、大きな期待がかけられています。
○アルツハイマー病は、「家族性アルツハイマー病」と「孤発性アルツハイマー病」に分かれます。優性遺伝する「家族性アルツハイマー病」はアルツハイマーのうち約5%とされています。
○アルツハイマー病は、42アミノ酸残基のアミロイドβ蛋白が脳内に蓄積した結果、脳の神経細胞が死んで脳が極端に萎縮(特に大脳皮質が萎縮する大脳萎縮性疾患)して発病また病気が進行する、という説が有力とされています。蛋白が異常に凝集して病変を脳につくる過程は、アルツハイマー病だけでなくパーキンソン病やピック病などでもで同じくみられます。
※大脳皮質とは大脳の表面に位置する神経組織のことです。
○神経伝達物質の異常もアルツハイマーの原因と考えられていいます。減少する神経伝達物質は、アセチルコリン、ドーパミン、グルタミン酸、ノルアドレナリン、セロトニン、ノルエピネフリンなどがあります。また、脳の血流も低下します。
○エストロゲン(女性ホルモンの一種)の減少がアルツハイマーの発症と深い関係があるといわれています。閉経後のエストロゲン補充をしている女性では、アルツハイマーが比して少ないとされていますが、エストロゲンを高齢者が長期間服用するとアルツハイマーや物忘れがひどくなる危険性が高まるとの警告もあります。
○ダウン症候群の人はアルツハイマー病になりやすいといわれています。
○アルツハイマー病は、生活習慣病との関係が注目されています。糖尿病患者や糖尿病予備軍がアルツハイマー病になる割合は、通常の3.1倍(国内某大学の疫学調査結果)とか。海外でも同様の調査結果がでています。

