若年性更年期障害とは、若い女性の更年期障害と似た症状の俗称です。若年性更年期障害は一時的な女性ホルモンの減少やバランスの乱れに起因します。若年性更年期障害は、更年期障害(更年期不定愁訴症候群)とは似て異なるものです。10代・20代・30代の若い女性に更年期障害と似た症状が現れるため若年性更年期障害という医学用語ではない言葉(俗称)が生まれました。
この若年性更年期障害の基本(初期)原因は、栄養欠乏、生活習慣、ストレスなどによる一時的な女性ホルモンの減少やバランスの乱れで、卵巣機能の低下による更年期障害とは違います。ですが、いわゆる若年性更年期障害を放置しておくと、不妊など致命的な結果を引き起こす場合もありますので、改善が望まれます。また、特定の病気の症状であることがありますので、気になる症状がある場合は婦人科を迷わず訪れることをおすすめします。
若年性更年期障害とは
若年性更年期障害の原因と症状
若年性更年期障害の原因は、無理なダイエット、人間関係や仕事上のトラブルなどからのストレス、夜更かし・運動不足などの不摂生により、女性ホルモンのバランスが乱れです。その結果、更年期障害様の症状が現れます。
若年性更年期障害の症状
若年性更年期障害の症状は、更年期に起こる更年期障害(更年期不定愁訴症候群)の症状に似ています。
○身体的症状:生理不順、無月経、ほてり、肩こり、脱毛、手足の冷え、など
○精神的症状:イライラ、不安、うつ、不眠など
若年性更年期障害の予防
若年性更年期障害の予防・改善は、生活習慣を見直して本来の女性ホルモンの分泌が行われる環境づくりに尽きます。日ごろの生活が女性の体(女性ホルモン)を左右します。若年性更年期障害の予防・改善は、当たり前の事に聞こえますが、日ごろの生活パターンが女性の体(女性ホルモン)に大きく影響するため、生活習慣を見直すことから始まります。
○若年性更年期障害の予防:栄養バランスのとれた食事をしましょう。
ビタミンEは「若返りのビタミン」として知られ、ホルモンバランスの調整やホルモン分泌に関わる自律神経のコントロールに効果的といわれています。末梢神経の血流も良くするので、多くの血液が集まる子宮にとって大切な栄養素です。サプリメント(健康食品)で栄養補充することも考えてみましょう。欠食や偏った栄養摂取による肥満は大敵です。
○若年性更年期障害の予防:適度の運動をする。
運動不足は血液循環がわるくなり栄養の代謝も低下します。適度な運動は、血流がよくなって卵巣機能が高まります。また、ストレス発散効果があります。ハードな運動は逆効果です。
○若年性更年期障害の予防:リラックスする。
気分転換ができてホッとできる時間を作りましょう。例えば、ゆっくり入浴するのは血行もよくなりリラックス効果があります。ストレスでイライラしている時の呼吸は浅く不規則です。意識的にゆっくり深い呼吸をするとリラックス効果があります。
○若年性更年期障害の予防:ストレスを避ける。
ストレスは女性ホルモン分泌を司る脳(視床下部・下垂体)に悪影響を及ぼします。脳はストレスに弱いのです。細かい事が気になる、くよくよする人は視床下部の影響でホルモン分泌がしずらいそうです。
○若年性更年期障害の予防:睡眠の質を高める。
睡眠は女性ホルモン分泌に影響します。ノンレム睡眠の状態で女性ホルモンの分泌が促されます。
○若年性更年期障害の予防:肥満・激やせにならないようにする
○若年性更年期障害の予防:タバコを止める
喫煙は血管を収縮させて各臓器への血液の量を減少させます。
○若年性更年期障害の予防:体の不調をそのままにしない。
気になる症状がある時は婦人科の受診するなど、積極的に体調を改善しましょう。
気になる卵巣の病気
卵巣の病気の幾つかをご紹介します。
○早発性卵巣萎縮症
女性の若年層における「卵巣の機能が低下し、萎縮し卵子を放出できない状態」は「更年期の加齢による卵巣の萎縮」ではなく、性腺刺激ホルモンの減少による卵巣の廃用性萎縮の結果です。「早発性卵巣萎縮症」があげられます。
○早発性卵巣機能不全
20~30代で卵巣機能がストップしてしまうことが稀にあります。「早発性卵巣機能不全」です。更年期に起こるはずの閉経が早く訪れます。 性腺刺激ホルモンの刺激を受けても、卵巣機能が正常に働かない状態です。
○多胞(たのう)性卵巣症候群
最近増えている月経不順の原因に「多胞(たのう)性卵巣症候群」があります。卵巣の皮膜が厚くなって排卵しにくい(成熟した卵子が外にでにくい)病気です。卵巣は排卵されない卵胞がたまって肥大化し、月経不順、停止につながります。

