女性の更年期事典

女性の更年期の症状・病気・治療や更年期障害の予防改善対策についての情報です

乳がん(乳癌)の治療と再発

乳がん(乳癌)の治療は、腫瘍の大きさ・位置・性質、年齢・健康状態などで異なります。発見が早期であるほど治療や手術は軽く済みます。医師の経験・技術・考え方によって治療方針に違いがあるようです。治療方法の選択肢も増えています。治療方法に関しては主治医と十分話し合って、納得した上で治療法を選択することが大切です。
乳がん(乳癌)の再発率は進行度(ステージ)に比例して高くなります。再発の約70~80%が手術後2~3年で、乳がん(乳癌)は再発すると完治が難しいといわれています。乳がん(乳癌)が治ったかどうかの判断は10年以上のスパンでみます。

乳がん(乳癌)の治療法

乳がん(乳癌)の治療法には、手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤治療)、抗ホルモン剤治療などがあります。現在は少し大きながんに対しても手術前に化学療法(プライマリー化学療法)を行い、がんを小さくしてから乳房温存療法を行うようになってきているようです。また、手術の後に形成手術で乳房を作る乳房再建術も進歩してきました。

 手術

乳がん(乳癌)の治療は病巣切除が基本です。乳がん(乳癌)の手術には、全摘手術と部分切除術(乳房温存手術)があります。乳管内に留まるような早期がんの場合は、手術だけで治癒する可能性があるといわれています。以前はハルステッド法という大きく乳房を切除する手術方法が中心でしたが、現在では乳房を切除する範囲は小さくなってきています。

 放射線治療

乳がん(乳癌)の放射線治療は、がん細胞に高エネルギーX線を照射して、がん細胞の増殖の抑制・死滅を目的とした局所治療です。がんの種類にもよりますが、放射線治療は比較的効果が現れやすいとされています。
体の外から放射線を病巣に照射する外部照射法と、病巣に直接放射線を発生する物質を差し込んで治療する密封少線源治療があります。一定量照射がされてしまった部位や妊娠中・膠原病の人には放射線照射はできません。

 化学療法(抗がん剤治療)

抗がん剤治療は、白血球減少・脱毛・吐き気・倦怠感などの副作用がありますが、乳がんには比較的抗がん剤が効きやすいとされています。
乳がん(乳癌)の化学療法(抗がん剤治療)は、手術後の再発予防として副作用の比較的軽い薬剤を内服(通常は2年程)する抗がん剤治療が一般的です。手術後の病理結果でホルモンレセプターが陰性(-)の場合は、化学療法の治療を受けるのが標準とされています。
手術前に行われる化学療法をプライマリー化学療法(一次化学療法)と呼びます。世界的には術前化学療法が乳がん標準治療と位置づけられています。

 抗ホルモン剤治療

乳がん(乳癌)の中には、女性ホルモンの影響で分裂増殖が促進される乳がんがあります。ホルモン療法は、初期治療・再発転移治療として行われます。手術後の病理結果でホルモンレセプターが陽性(+)の場合にホルモン療法、もしくはホルモン療法と化学療法の両方の治療になります。
初期治療におけるホルモン剤治療には、エストロゲン産生を抑制する方法とホルモンレセプターにエストロゲンが結合するのを阻止する方法の2つがあります。エストロゲン産生を抑制する抗エストロゲン剤は閉経前と閉経後では薬剤が異なります。エストロゲンの結合を阻止する抗エストロゲン剤は閉経に関係ありません。抗エストロゲン剤は更年期障害様の副作用がありますが、エストロゲンと似た作用があることから、コレステロール値を下げたり、骨粗鬆症の予防効果があるとされていいます。

※がん特約付き生命保険で、非浸潤性乳癌には保険給付がされないものがあります。浸潤性乳癌と同様の治療でも、上皮内新生物(上皮ガン)として保険給付対象外と判断されることがあります。契約時に確認をしてください。約款をよく読んでください。「上皮内新生物を除く」と記載があるものは要注意です。

乳がん(乳癌)の再発

乳がん(乳癌)の再発率は、癌の広さや転移の状態といった進行度(ステージ)によって違います。ステージが進むほど予後が悪くなります。万一、再発や転移が見つかっても、早期であれば生存率は高まります。
胃がん・大腸がんなどは3年生存率で見ますが、乳がん(乳癌)は10年で見るのが一般的です。再発の約70~80%が手術後2~3年、再発の約20~30%が手術後5年目以降、手術後10年経てからの再発も5~10%位あるそうです。このことからも、乳がんが治ったかどうかの判断は10年以上の長いスパンで見る必要があります。
乳がんは再発すると完治が難しいため、乳房温存療法・胸筋温存乳房切除術のどちらでも、手術後の再発の危険が高い人には、術後補助療法が行われます。

 - 乳がん(乳癌)

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