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女性の更年期事典 > 更年期に注意:子宮体がん

子宮体がんの特徴

子宮体がんは、子宮内膜がんと呼ばれるように、子宮の内側の子宮内膜に発生する病気です。

子宮体がん(子宮内膜がん)の特徴
○子宮体がんの発生する割合は、子宮頸がんに比して少なく、子宮がんの20~30%です。
○子宮体がんは、子宮の内部に発生するので、子宮頸がんに比べ発見が難しいです。
○子宮体がんは、子宮頸がんより進行が遅いといわれています。
○腺がん(内膜腺由来)が多いです。
○子宮体がんの好発年齢は、年齢50歳代~年齢60歳代といわれています。
○若い人の場合は、不妊、未妊、卵巣機能不全、肥満、高脂血症、糖尿病、乳がんの既往が危険因子になっています。
○近年では増加傾向にあります。

子宮体がん検診・検査の実態

子宮がん検診(子宮癌検診)は、子宮頸部細胞診と子宮体部細胞診の2種類の検査がありますが、子宮頸部細胞診の検査の方がなべて多いようです。子宮がん検診(子宮癌検診)で子宮頸部細胞診の検査割合が多い理由は、子宮頸がんと子宮体がんの発生率が7対3と、子宮頸がんが圧倒的に多いからと考えられます。また、子宮体がんが子宮頸がんのように一般的な検診に至っていない理由には、子宮体がんの検査・検診方法において、細胞診検査や組織検査いずれも、採取方法が子宮内膜が広範囲のため精度に問題があることや、検査・検診の部位が子宮内膜(子宮の内部)であるため受診者に負担が掛かるためです。

子宮がん検診(子宮癌検診):子宮体部細胞診の検査方法
細胞診の検査方法は、子宮内の組織の一部をとります。採取された組織はがん細胞の有無などが調べられます。細胞診の検査方法において、少し痛みがありますが、痛みの強さは個人差があるようです。また子宮体部細胞診の検査後に、数日少量出血することがるようですが、検査によるものですので心配はありません。細胞診の子宮がん検診(子宮癌検診)には、他に問診・内診などを含みます。細胞診の検査結果は、一般的に一週間以上かかるようです。

子宮体がんの検診・検査の種類

子宮体がんの検査(検診)には細胞診や組織検査などがありますが、採取方法が子宮内膜が広範囲のため精度が低く、超音波検査などを併せて行うことがあるようです。子宮体部細胞診のみでは思うような検査結果がでないのが実状のようで、子宮頸がんに比して発見が困難です。とはいえ、乳がんや大腸がんなどの子宮体がんの発症リスクが高い方は検査・検診を受けた方が良いです。

子宮体がんの検診・検査の種類
○子宮内膜細胞診検査(陰性:正常、疑陽性:内膜増殖症、陽性:がんの疑いあり)
○子宮内膜組織検査
○超音波・CT・MRIなどの画像診断
○子宮内膜全面掻爬・子宮鏡
などがあります。

子宮体がんの種類

子宮体がんは腺がん(内膜腺由来)が多いですが、稀に子宮肉腫の場合があります。

○子宮内膜がん(腺がん)
子宮体がんの症状としては、不正出血(月経と無関係の出血)、おりもの、排尿痛、排尿困難、性交時痛、骨盤領域の痛みなどがあります。特に、閉経後に少量の不正出血が長く続くとき時は、早めに婦人科を受診し、子宮体部がんの検査を受けてください。
・初期症状は不正出血です。月経異常や、閉経後(月経が1年以上ない)では月経のような出血があります。
・進行すると、おりものの量が増えます。
・さらに進行すると、強い悪臭を伴います。

○子宮肉腫
子宮肉腫は稀ですが子宮体がんの一つです。子宮肉腫を子宮内膜がんと比べると、予後が思わしくなく、子宮筋腫と鑑別しにくいなどがあるようです。子宮肉腫の特徴としては、急激に大きくなる、画像診断で腫瘍が典型的でない、腫瘍マーカーで悪性と認められるなどです。

※腫瘍マーカー:腫瘍のなかでも固有の物質を産生するものがあります。その物質のうち体液中(主として血液中)で測定できるものが、いわゆる「腫瘍マーカー」として臨床検査で使われています。

子宮体がんの初期症状

子宮体がんの初期症状に不正出血があります。この不正出血の症状がある段階で子宮体がんと診断された場合、早期の子宮体がんであることが多く、適切な治療で治癒の可能性も高いようです。不正出血が子宮体がん(子宮体癌)の初期症状であることから、不正出血の症状がある場合は婦人科で検査を受けることが大切になります。

不正出血とは、月経や分娩など生理的な出血とは無関係に出血することです。出血量に個人差があり、おりものに混じっている程度のものもあります。不正出血は、病気による不正出血とホルモンのバランスの崩れによる不正出血に大別されます。子宮体がんの初期症状としての不正出血は病気による不正出血です。いずれにせよ、不正出血があるのでしたら早めに診察・検査を受けてください。

子宮体がんの病期・症状

子宮体がんは、初期病変として子宮内膜増殖症を経て発現する場合と、子宮内膜の部位がガン化する場合があります。

○子宮体がんの症状:子宮内膜増殖症
子宮内膜腺が増殖した状態です。子宮体がんに進行する可能性があります。

○子宮体がんの症状:0期(異型内膜増殖症・上皮内癌)
初期がんで転移はありません。癌が皮下組織に浸潤が始まっていない状態です。

○子宮体がんの症状:浸潤がん
Ⅰ期:細胞に異常所見あり。がんが子宮体部に限局して認められ、他に広がっていない状態です。
Ⅱ期:がんが子宮体部を越えて子宮頸部に拡がります。
Ⅲ期:がんが子宮以外に拡がりますが、骨盤内に限局されます。

○子宮体がんの症状:Ⅳ期
がんが骨盤を越えて、膀胱、直腸にも広がっている状態です。

子宮体がんの治療

子宮体がんは手術療法が原則です。子宮体がんの治療の方法は病期(子宮体がんの進行状況)により異なります。子宮体部がんには、手術療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤)、ホルモン療法などの治療の単独または併用の治療になります。


○子宮体がんの治療の種類:手術療法
子宮体がんの手術は病期によって異なります。単純子宮摘出、広汎子宮全摘術、両側付属器切除、子宮全摘(リンパ節郭清)などがあります。
※リンパ節郭清とは、がんの摘出手術の際、周囲のリンパ節を含むすべての組織(転移している可能性のある疑わしい組織)を徹底的に取り除くこと。

○子宮体がんの治療の種類:放射線療法
子宮体がんの放射線治療とは、放射線を子宮体がんの病巣に照射する治療方法です。放射線治療は、子宮体がんの病巣だけでなく他の臓器にも放射線が当たるため後遺症が残ることがあるそうです。

○子宮体がんの治療の種類:化学療法(抗がん剤)
子宮体がんの化学療法(抗がん剤)は、手術療法や放射線療法と併せて行われることが多いようです。子宮体がんに、卵巣がんで使用されるタキソール(パクリタキセル)が効果があるとされています。
抗がん剤を使用すると、さまざまな副作用が起こります。主な副作用としては、白血球減少、ヘモグロビン減少、血小板減少、脱毛、吐き気、食欲不振、発熱、倦怠感、下痢、筋肉痛、関節痛、肝機能異常、腎機能異常などです。

○子宮体がんの治療の種類:ホルモン療法
子宮体がんのホルモン療法において、早期子宮体部がんで強く妊娠を希望する人には黄体ホルモン療法を用いることがあるようです。

子宮体がんの再発

子宮体がんの再発とは、治療で治ったようでもわずかに残ったがん細胞が増殖した状態です。再発には局所再発と遠隔転移再発があります。

○局所再発:局所再発とは、骨盤内に限局した局所的な再発です。
○遠隔転移再発:遠隔転移再発とは、原発の病巣から離れた肺や肝臓などの臓器に転移した再発です。

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