女性の更年期事典

女性の更年期の症状・病気・治療や更年期障害の予防改善対策についての情報です

子宮頸がんの原因と ワクチン

子宮頸がんは、原因が解明された数少ない癌の一つです。子宮頸がんとは、ヒト・パピローマウイルス(HPV)の感染が消失せずに長期化したときに稀に起こる病気で、HPVのうち高リスク型HPVとよばれる一部のHPVの感染によって引き起こされます。子宮がん検診(子宮頸がん)の細胞診検査に加えてHPV検査をうけることで、診断の精度をおよそ100%まで上げることができるとされています。
子宮頸がんの原因であるヒト・パピローマウイルス(HPV)は性交渉で感染しますが、この感染は性交経験があれば感染の可能性が高く、ありふれたものです。性交経験者の50~80%は少なくとも一度はHPVに感染しているといわれています。また、子宮頸がんの原因であるHPV感染は病気ではありませんので、感染自体の治療は行われません。ごくありふれたウイルスで、感染しても殆どは免疫力により自然消失します。
高リスクHPVに感染したからといって、必ず子宮頸がんになるわけではありません。殆どの高リスクHPV感染は一過性(一時的)で、免疫力により自然消失して、子宮頸がんになることはありません。ところが、HPVが消失せずに持続感染(長期化)することがあります。この場合、平均で10年以上の病期(前がん病変の期間)を経て子宮頸がんになる可能性があります。HPV感染の5~10%前後が子宮頸がんになる可能性があるとされています。

子宮頸がんの予防注射(ワクチン)

子宮頸がん予防ワクチンは、一定の間隔をあけて3回の接種をします。ワクチン接種後の重い副反応に関する報告があり、日本でのHPVワクチンの定期接種を積極的に推奨すべきではないとの勧告がされました。中止するものではないため希望すれば定期接種としてHPVワクチン接種を受けることができますが、ワクチンの有効性とリスクを十分に理解した上で、予防接種を受けるかどうかご判断するよう求められています。

ワクチンの副反応:主に発熱や摂取した部位の痛みや腫れ、注射による痛みで、重い副反応としてアナフィラキシー、ギランバレー症候群、急性散在性脳脊髄炎ADEM、複合性局所疼痛症候群CRPSがあるといわれています。中枢神経症状を含む疼痛(全身の痛み、月経異常、体の震え、歩行困難、下痢、記憶障害、高次脳機能障害、けいれん、意識レベル低下など)に関する報告があります。

ワクチンの効果:子宮頸がんワクチンが予防できるのは、子宮頸がん全体の50~70%の原因になっているHPV16型と18型で、日本人の16型・18型につづいて比較的多い52・58型の予防効果は10%ほどといわれています。また予防効果の持続性や追加摂取の必要性については不明です。

 - 子宮頸がん

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