My Yahoo!に追加 Add to Google Subscribe with livedoor Reader
女性の更年期事典 > 更年期に注意:子宮頸がん

子宮頸がんの特徴

子宮頸がんは、子宮の膣に近い部分(子宮頸部、子宮膣部や頸管)に発生する病気です。同じ子宮頸がんも扁平上皮がんや腺がんなどに分類され、発生原因が異なります。

子宮頸がんの特徴
○子宮頸がんは、子宮がん全体の約70%です。
○子宮頸がんの検診が普及したため、子宮頸がんの発生率や死亡率が低くなってきています。
○50歳以上の中高年層では減少傾向にありますが、逆に20~24歳では2倍、25歳~29歳では3-4倍に増えています。
○子宮頸がん好発年齢は、年齢50歳代がピークで、次いで60歳代、40歳代、30歳代、70歳代のが順になっています。
○子宮頸がんは、扁平上皮がん:85%、腺がん:10%、その他のがん:5%の割合です。

子宮頸がんの検査方法

一般にいう子宮がん検診(子宮癌検診)は子宮頸部細胞診です。細胞診の検査方法は、子宮頸部から細胞をこすりとって、プレパラートに塗りつけた後、固定・染色して顕微鏡で見て判断をします。細胞診の検査方法において、殆ど痛みを伴いません。また、数秒で終わってしまいます。決して怖がるような検査ではありません。ただ、子宮頸部細胞診の検査で稀に少量の出血をみることがあるようですが、検査によるものですので心配はありません。細胞診の子宮がん検診(子宮癌検診)には、他に問診・内診などを含みます。

細胞診の検査結果は、一般的に一週間以上かかるようです。細胞診の検査結果はいくつかの段階に分けられ、異常なし(子宮頸がんの兆候なし)と判断される検査結果から、所見有り(子宮頸部の細胞に何らかの異常が認められる)と判断される検査結果があり、所見ありの検査結果の場合は精密検査が必要になります。

子宮頸がんの原因

子宮頸がんは、原因が解明された数少ない癌の一つです。子宮頸がんは、子宮頸がんとはヒト・パピローマウイルス(HPV)の感染が消失せずに長期化したときに稀に起こる病気で、HPVのうち高リスク型HPVとよばれる一部のHPVの感染によって引き起こされます。子宮がん検診(子宮頸がん)の細胞診検査に加えてHPV検査をうけることで、診断の精度をおよそ100%まで上げることができるそうです。

子宮頸がんの原因であるヒト・パピローマウイルス(HPV)は性交渉で感染しますが、この感染は性交経験があれば感染の可能性が高く、ありふれたものです。性交経験者の50~80%は少なくとも一度はHPVに感染しているといわれています。また、子宮頸がんの原因であるHPV感染は病気ではありませんので、HPV感染自体の治療は行われません。HPVはごくありふれたウイルスで感染しても殆どは免疫力により自然消失します。

高リスクHPVに感染したからといって、必ず子宮頸がんになるわけではありません。殆どの高リスクHPV感染は一過性(一時的)で、免疫力により自然消失して、子宮頸がんになることはありません。ところが、HPVが消失せずに持続感染(長期化)することがあります。この場合、平均で10年以上の病期(前がん病変の期間)を経て子宮頸がんになる可能性があります。HPV感染の5-10%前後が子宮頸がんになる可能性があるとされています。

子宮頸がんとHPVウィルス検査

子宮頸がんとHPVウィルス検査

子宮頸がんの原因のHPVウイルス検査の方法は、子宮頸部の細胞を用いて、子宮頸がんの原因である高リスク型HPVに感染していないかどうか調べます。検査結果は陽性(+:感染あり)または陰性(-:感染なし)で示されます。HPVウィルス検査は子宮頸部細胞診と併せて受けて欲しい検査です。

持続感染した場合、子宮頸がんの前がん病変を引き起こすことがありますから、感染が明らかになった場合は、ウイルスが消失するまで、定期的(6~12ヵ月後毎)に検査を受け、HPV持続感染の有無を確認することになります。HPVには潜伏期間があります。感染してから数ヶ月~数年間、HPVウイルスを検出できないことがあるそうです。HPV感染は、現在の性交渉によるものとはかぎりません。

子宮がん検診(子宮頸がん検診)を定期的に受け、子宮頸部細胞診だけでなくHPVウィルス検査もうける理由がお分かりいただけたかと思います。

子宮頸がんの種類

子宮頸がんには、一般的な扁平上皮がんと腺がんの2種類があります。扁平上皮がんか腺がんかで治療方針が異なります。

○子宮頸がん(扁平上皮がん)
一般的な子宮頸がんは扁平上皮がんです。標準治療(手術、放射線療法)で治療効果が期待されるそうです。

○子宮頸がん(腺がん)
子宮頸がんの近年の傾向は、若年化と子宮頸部腺がんの増加です。子宮頸部腺がんを一般的な子宮頸がん(扁平上皮がん)を比較すると、
・子宮がん検診で早期発見しずらい
・卵巣転移の頻度が高い
・放射線治療の効果が低い
などがあります。

子宮頸がんの病期・症状

子宮頸がんの初期は殆ど症状がないのが一般的です。進行すると過多出血などの症状が出てきます。この段階を含めて5段階に分けられ、それぞれの病期によって症状や治療が異なります。症状初期では無症状ですが、病気の進行に伴い、性交後出血、不正出血、持続的出血、多量出血などが起きます。子宮頸がんは、異形成上皮(軽度→中等度→高度)⇒上皮内癌⇒浸潤癌と進行していきます。

○子宮頸がんの症状:異形成上皮と0期
・軽度異形成:大部分が将来消失すると考えられています。
・高度異形成:将来3/4が治癒し、浸潤癌への進行は4.8%ほどといわれています。

○子宮頸がんの症状:0期(上皮内癌)
初期がんで転移はありません。癌が皮下組織に浸潤が始まっていない状態です。

○子宮頸がんの症状:浸潤がん
・Ⅰ期:細胞に異常所見あり。がんが子宮頸部に限局して認められ、他に広がっていない状態です。
・Ⅱ期:がんが子宮頸部を越えて拡がりますが、骨盤壁または、膣壁の下1/3には達していない状態です。
・Ⅲ期:がんが骨盤壁まで達し、がんと骨盤壁との間にがんでない部分を持たない状態。または、膣壁浸潤が下方1/3を越える状態です。

○子宮頸がんの症状:Ⅳ期
がんが小骨盤膣を越えて拡がるか、膀胱、直腸の粘膜にも広がっている状態です。

子宮頸がんの検査の種類

子宮頸がんの症状の病期によって検査方法が異なります。

○子宮頸がんの検査:子宮頸部細胞診検査
子宮頸部の表面をこすっり取って細胞を採取し、顕微鏡でがん細胞の有無を検査する検査方法です。広範囲の細胞を採取できるという特徴があります。一般的な子宮がん検診(子宮頸がん検診)に使われています。

○子宮頸がんの検査:HPVウイルス検査
子宮頸がんの原因であるHPVの感染の有無を調べる検査方法です。子宮頸部の細胞を用いて、子宮頸がんの原因である高リスク型HPVに感染していないかどうか調べます。

○子宮頸がんの検査:子宮頸部組織検査
子宮頸部の一部分を小さく切り取り顕微鏡で観察して判定します。極めて少量の組織片での検査ですから、検査に伴う痛みはあまりなく、出血も少量で済むそうです。この組織検査は、子宮頸部異型上皮の悪性度合いや、がんの進行度を評価します。

○子宮頸がんの検査:コルボ診
コルボスコープとよばれる拡大鏡で子宮の入り口(子宮頸部)を観察します。組織片を採取する組織診の場合の併用検査でもあります。

○子宮頸がんの検査:画像診断
肉眼で明らかにがんがある場合や、診察・検査でがんの可能性が高い場合に、CTやMRIなどの画像診断でがんの進行具合を調べる方法です。1cm以下の小さな病変は分からない場合があるそうです。

○子宮頸がんの検査:超音波検査
臓器の断層像を得て子宮の状態を確認します。

子宮頸がんの標準治療

子宮頚がんの治療の方法は病期(子宮頸がんの進行状況)や子宮頸がんのタイプにより異なりますが、手術か放射線治療を選択または併用で、これが世界的な標準治療になっています。近年の子宮がん検診(子宮頸がん検診・検査)の普及で早期診断が可能のため、比較的治療しやすく予後のよいがんといえるかもしれません。

子宮頸がんの治療には、手術、放射線治療、化学療法があります。子宮頸がんの標準治療は、「手術か放射線治療を選択もしくは併用」です。化学療法は、がん(癌)の進行によって手術や放射線だけでは十分な効果が期待できない場合に放射線治療と併用したり、放射線治療の効果ががない種類の子宮頸がん(腺がん)に単独で使用されたりするようです。

子宮頸がんの手術
子宮頸がんの放射線治療
子宮頸がんの化学療法(抗がん剤)

子宮頸がんの手術

子宮頸がんの手術は病期によって異なります。

○子宮頸部円錐切除
○子宮全摘
○両側付属器切除
○子宮全摘(リンパ節郭清)
などです。

※リンパ節郭清とは、がんの摘出手術の際、周囲のリンパ節を含むすべての組織(転移している可能性のある疑わしい組織)を徹底的に取り除くこと。

子宮頸がんの放射線治療

子宮頸がんの放射線治療は、放射線を子宮頸がんの病巣に照射する治療です。子宮頸がんのうち扁平上皮がんの場合、手術と同等の治療効果があるようです。子宮頸がんのうち腺がんの場合、放射線治療はあまり有効とされていないようです。
放射線治療は、子宮頸がんの病巣だけでなく他の臓器にも放射線が当たるため後遺症が残ることがあるそうです。

子宮頸がんの化学療法(抗がん剤)

子宮頸がんの病期が進んだりして手術や放射線療法では対応できない、病巣(がん)が大きく放射線治療だけでは十分な効果が期待できないときに化学療法(抗がん剤治療)が行われるそうです。また、放射線療法で対応しきれない腺がんにも化学療法が適用されるようです。

抗がん剤を使用すると、さまざまな副作用が起こります。主な副作用としては、白血球減少、ヘモグロビン減少、血小板減少、脱毛、吐き気、食欲不振、発熱、倦怠感、下痢、筋肉痛、関節痛、肝機能異常、腎機能異常などです。

子宮頸がんの再発

子宮頸がんの再発とは、治療で治ったようでもわずかに残ったがん細胞が増殖した状態です。再発には局所再発と遠隔転移再発があります。

○局所再発:局所再発とは、骨盤内に限局した局所的な再発です。
○遠隔転移再発:遠隔転移再発とは、原発の病巣から離れた肺や肝臓などの臓器に転移した再発です。

「更年期に注意:子宮頸がん」のコメントについて

「更年期に注意:子宮頸がん」に関するコメントを記事別に募集しています。より有益なサイトになるように「更年期に注意:子宮頸がん」情報をお願いします。

「更年期に注意:子宮頸がん」のトラックバックについて

各記事のトラックバックは「更年期に注意:子宮頸がん」に関するもののみ受け付けます。トラックバックしていただく記事を「更年期に注意:子宮頸がん」のアンカーテキストでリンクしていただけるとありがたいです。(相互リンク)

「更年期に注意:子宮頸がん」に関連サイトとの相互リンクについて
このサイトは相互リンク募集中です。「女性の更年期事典」に関連するサイトでしたらOKです。