女性の更年期事典

女性の更年期の症状・病気・治療や更年期障害の予防改善対策についての情報です

橋本病の検査と診断

橋本病(甲状腺機能低下症)の検査には、血液検査、放射性ヨード(アイソトープ)検査、甲状腺超音波検査(甲状腺エコー)、細胞診などがあります。

橋本病は中年以降の女性に多い甲状腺の病気です。橋本病の症状は多様であることに加えて気づきにくい、更年期障害・うつ・認知症と勘違いされやすい、通常の健康診断の項目には甲状腺機能の検査は含まれていない、などの理由から見逃されている潜在的な橋本病が多いといわれています。更年期の女性で、更年期障害かもしれないと思うような症状がある、気掛かりな症状があるならば、甲状腺の検査を受けることを考えてみましょう。
甲状腺を専門に扱うのは、内分泌内科や内分泌代謝科ですが、殆どが総合病院や大学病院にあります。甲状腺の基本検査は血液検査ですから、一般の内科や婦人科で調べてもらえます。かかりつけの医師に「甲状腺異常の可能性」を聞いてみるのも選択肢の一つです。

甲状腺機能低下症は問診や触診では診断しにくいことが多いです。橋本病の診断は、いくつかの検査の結果の後に確定されます。

先ず症状から甲状腺機能の異常を探ります。甲状腺機能低下症が疑われる場合は、甲状腺機能検査でTSH(甲状腺刺激ホルモン)とTF3・TF4(甲状腺ホルモン)の2項目のスクリーニング検査が行われます。検査結果がTF4が基準値以下かつTSHが基準値以上の場合は甲状腺機能低下症となり、その原因が橋本病かその他の病気かの鑑別診断が行われます。橋本病では、抗Tg抗体(抗サイログログリン抗体)と抗TPO抗体(抗ペルオキシダーゼ抗体)が陽性になります。
甲状腺超音波検査(甲状腺エコー)による甲状腺の大きさの測定では、橋本病が長いと甲状腺腺腫の縮小が認められます。甲状腺に針を刺して組織を採取する細胞診は痛みを伴う検査のため、癌との鑑別を行うときに行われるようです。甲状腺機能低下症の補助的検査として一般生化学検査、血算検査、胸部レントゲン、心電図があります。

甲状腺機能低下症が疑われる症状

甲状腺機能低下症で多いのが、体がむくむ、徐脈(脈が遅くなる)、寒がり(体温低下)、ボ~とした顔つきや動作、無気力などです。

自覚症状:だるい、眠い、寒がり、肌荒れ、むくみ、毛が抜けやすい、便秘、前頚部の圧迫感

他覚症状:甲状腺腫、貧血、除脈、はれぼったい顔つき、皮膚温低下、頭髪が薄くなる、眉毛外側の脱毛、アキレス腱反射の遅延

※TSHは脳から分泌される甲状腺刺激ホルモンで、血液中の甲状腺ホルモン(T3、T4)を調整する働きがあります。

 - 橋本病(甲状腺機能低下症)

PC用

PC用

  関連記事