女性の更年期事典

女性の更年期の症状・病気・治療や更年期障害の予防改善対策についての情報です

橋本病による病気・似た病気

橋本病が原因で起こる病気や、症状が橋本病に似た病気でも全く違う甲状腺や全身の病気があります。橋本病をベースに一時的に甲状腺機能亢進の症状がでる無痛性甲状腺炎、甲状腺の炎症が急に悪化して「橋本病の急性増悪」と呼ばれる痛みや発熱のある亜急性甲状腺炎に似た状態などは注意が必要です。特発性粘液水腫は、甲状腺腫がないだけで他症状は橋本病にそっくりな甲状腺機能低下症です。全身の病気としては、甲状腺機能低下症の症状が、心臓病、肝臓病、腎臓病、うつ病や認知症、更年期障害と間違われることがあります。

橋本病が原因で起こる症状病気・橋本病に似た病気

 無痛性甲状腺炎

無痛性甲状腺炎は、主に慢性甲状腺炎(橋本病)をベースにした、一時的に甲状腺機能亢進の症状が現れる病気ですが、メカニズムは解明されていません。出産をきっかけに起こることは良く知られています。甲状腺ホルモンが血液中に漏れ出て一時的に血中濃度が高くなり、バセドウ病と紛らわしい症状が出ます。症状は軽度であることが多く、無痛性甲状腺炎は特に治療は必要ないとされています。
無痛性甲状腺炎は、甲状腺の部位に痛みを伴う亜急性甲状腺炎(有痛性甲状腺炎)とは異なり、痛みを伴わないことから無痛性甲状腺炎と病名が付いています。両方ともに甲状腺組織が破壊されて甲状腺ホルモンが血液中に漏れ出ることから、破壊性甲状腺炎と総称されます。

 橋本病の急性憎悪

「橋本病の急性増悪」の症状は亜急性甲状腺炎と同じく甲状腺部の圧痛と発熱があります。動悸や発汗などの甲状腺機能亢進症の症状が出ることもあります。亜急性甲状腺炎との相違点は、副腎皮質ホルモン剤で治療してもなかなか治らないことです。1~2年間も副腎皮質ホルモン剤を中止できないケースもあるようです。

 特発性粘液水腫

特発性粘液水腫は、甲状腺腫(甲状腺の腫れ)がないことを除けば橋本病と同じ症状の甲状腺機能低下症です。大半は重症化した橋本病で、甲状腺組織の破壊が進行して、甲状腺が委縮して甲状腺腫が認められない状態(萎縮性甲状腺炎)が多く見られます。全身倦怠や動作緩慢、寒がり、顔面や下肢のむくみ、皮膚の乾燥や角化、かすれ声、便秘や食欲不振といった甲状腺機能低下症の様々な症状が現れるため、循環器、消化器、神経などの病気として扱われてしまうことがあります。

 甲状腺悪性リンパ腫

甲状腺に悪性リンパ腫ができることが稀にあります。橋本病をベースに起こることが多いとされています。甲状腺が急に大きくなったり、腫瘍のように腫れてくるのが特徴です。甲状腺が大きくなると、呼吸器官や食道を圧迫して、飲み込みづらい、呼吸が苦しい、声がしゃがれるなどの症状が出ることがあります。
甲状腺悪性リンパ腫はリンパ球のB細胞であることから、治療で殆どが治るとされています。一般的な悪性リンパ腫はリンパ球のT細胞であるため命にかかわることがあります。

 バセドウ病

橋本病からバセドウ病に変わる非常に稀なケースがあります。家族にバセドウ病の人がいる場合は、なりやすい傾向があります。

※亜急性甲状腺炎(有痛性甲状腺炎)は、ウィルス感染によって甲状腺が破壊されて、甲状腺ホルモンが漏出することで軽度の甲状腺機能亢進症の症状が現れます。

 - 橋本病(甲状腺機能低下症)

PC用

PC用

  関連記事