バセドウシ病(甲状腺機能亢進症)の治療には薬物療法・放射性ヨード療法・手術療法の3つがあります。年齢、病気の程度、甲状腺の腫れの程度などで治療が変わります。
○バセドウ病の治療:薬物療法
甲状腺のホルモン産生を抑える薬(抗甲状腺剤)を服用します。薬の量は症状の強さで決まりますので、定期的な血液検査で薬の調節がされます。1~2ヶ月で甲状腺機能が正常になり、徐々に薬の量を減らして、薬をやめても甲状腺ホルモンの分泌が保てれば治療終了です。
この治療には年齢に制限がなく、妊娠・授乳も可能です。ただ、長期間の治療(数年続く)ことも珍しくなく、再発(約70%)しやすく副作用(白血球減少症・薬疹など)がでることがあります。
○バセドウ病の治療:放射性ヨード療法(アイソトープの放射線療法)
放射性ヨードを服用します。甲状腺に集中的に取り込まれた放射線が甲状腺組織を壊して甲状腺ホルモンを作る働きを弱めます。一回服用で効果が得られることが多いのですが、放射線を用いるので入院する必要があります。また、いったん効いたら再発しにくいのですが、晩年性甲状腺機能低下症になることがあります。15歳未満や妊娠中の女性にこの療法は使われません。
○バセドウ病の治療:手術療法
手術をして甲状腺腫の大部分を切除します。甲状腺腫が大きくて抗甲状腺剤の治療が出来ない場合や甲状腺ガンの疑いがある時に行われます。術後の再発は少ないですが、入院が必要で傷跡が残り、術後に甲状腺機能低下症になることがあります。

