女性の更年期事典

女性の更年期の症状・病気・治療や更年期障害の予防改善対策についての情報です

バセドウ病の検査診断

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の検査には、血液検査、放射性ヨード(アイソトープ)検査、甲状腺超音波検査(甲状腺エコー)などがあります。
バセドウ病の診断は、いくつかの検査の結果の後に確定されます。先ず症状から甲状腺機能の異常を探ります。甲状腺機能亢進症が疑われる場合は、甲状腺機能検査でTSH(甲状腺刺激ホルモン)とTF3・TF4(甲状腺ホルモン)の2項目のスクリーニング検査が行われます。検査結果がTF4が基準値以上かつTSHが基準値以下の場合は甲状腺機能亢進症となり、その原因がバセドウ病かその他の病気(特に無痛性甲状腺炎は重要)かの鑑別診断が行われます。
バセドウ病は自己免疫疾患ですから、自己抗体(TSHレセプター抗体、TRAb)の有無を調べることが鑑別診断で重要になります。抗TSH レセプター抗体(TRAb、TSAb)検査で陽性ならばバセドウ病と診断されます。抗TSH レセプター抗体検査で陰性の場合は、無痛性甲状腺炎や亜急性甲状腺炎などが疑われます。TF3とTF4の比は、バセドウ病と無痛性甲状腺炎の鑑別の判断材料になります。ほか鑑別診断に有用とされる甲状腺エコー検査や甲状腺ホルモン産生の活動性を評価する検査、補助的検査があります。

バセドウ病と無痛性甲状腺炎の鑑別

無痛性甲状腺炎は橋本病(慢性甲状腺炎)を背景に発症することが多く、稀にバセドウ病の寛解状態の人に起こります。バセドウ病と無痛性甲状腺炎の治療は全く違うため、鑑別が重要になります。バセドウ病は治療が必要なのに対して、無痛性甲状腺炎は特に治療を必要とされません。
バセドウ病と無痛性甲状腺炎の診断を確定するには、放射性ヨード(またはテクネシウム)摂取率検査またはシンチグラフィを行うことで容易に診断できます。

甲状腺機能亢進症が疑われる症状

甲状腺亢進症で多いのが甲状腺腫による前頚部腫脹、頻脈、震え、発汗増加です。

自覚症状:汗が多い、疲れやすい、動悸がする、手が震える、首が腫れた、暑さに弱い、痩せた、食欲が異常にある、イライラする

他覚症状:甲状腺腫、頻脈、皮膚の変化、振戦(意思に関係なく体の一部が震える)

※TSHは脳から分泌される甲状腺刺激ホルモンで、血液中の甲状腺ホルモン(T3、T4)を調整する働きがあります。T3とT4の違いは、甲状腺ホルモンについているヨードの数が異なり、T4の形で体内に貯めて必要分が肝臓や腎臓で酵素によってT3に変わります。血液中のT3とT4の殆どは、甲状腺ホルモン結合蛋白と呼ばれるタンパク質と結合した状態で血液中を流れています。実際にホルモンとして作用するのは、TF3(遊離型T3)とTF4(遊離型)T4です。検査ではより正確に甲状腺機能を反映する遊離型の数値を重視しています。

※妊娠しているかどうかで検査結果の数値が変わります。妊娠している場合は、受診の際に妊娠中であることを必ず伝える必要があります。

 - バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

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