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女性の更年期事典 > 更年期と甲状腺の病気

甲状腺とは

甲状腺とは、のどぼとけの少し下にあって、蝶が羽を広げたような幅約4cm厚さ1センチ重さ15gの平たい臓器です。正常な甲状腺は柔らかく外から触ってもわかりません。

甲状腺の機能は、脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)で調節されます。甲状腺は、海藻類(昆布・ワカメ)などに含まれるヨードを材料にトリヨードサイロニン(T3)とサイロキシン(T4)という2つの甲状腺ホルモンを作って血液中に分泌します。これら甲状腺ホルモンは新陳代謝(脳、心臓、消化器、筋肉、皮膚など)を促します。また、心身の成長や生殖にも関係し、胎児から3歳までの脳の発達には不可欠です。

甲状腺ホルモンの分泌異常

バセドウシ病や橋本病は甲状腺の疾患です。甲状腺の機能が亢進したり低下すると甲状腺機能亢進症(バセドウシ病が代表的)や甲状腺機能低下症(橋本病が代表的)になります。また甲状腺細胞の異常増殖による腫瘍性の病気もあります。甲状腺ホルモンの量が過剰になる代表的な病気がバセドウシ病(別名:グレーブス病)です。その逆に少なくなる代表的な病気が橋本病です。

○代表的な甲状腺機能亢進症:バセドウ病
○代表的な甲状腺機能低下症:橋本病

この2つ共に自己免疫疾患です。免疫細胞が体の正常な細胞を敵と見なして攻撃をしてしまうのが自己免疫疾患です。自己免疫疾患で橋本病やバセドウシ病と並んで良く知られている病気にリウマチがあります。

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)とは

バセドウ病は甲状腺機能亢進症の代表的な病気です。甲状腺ホルモンが過剰分泌になる原因はいろいろですが、体の免疫システムがTSHレセプター抗体を作って、それが甲状腺とTSHレセプターを刺激して甲状腺ホルモンを作りすぎてしまいます。甲状腺ホルモン過剰により、新陳代謝が活発になりすぎて様々な症状がでます。

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の症状
○動悸(脈が速くなる)
○多汗(体温上昇)
○落ち着きがなくなる
○食欲があるのに急激に痩せる
○きつい顔つき

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)は、更年期障害と紛らわしい症状の病気です。バセドウ病をもっと知りたい方はこちらからどうぞ。

橋本病(甲状腺機能低下症)とは

橋本病は甲状腺機能低下症の代表的な病気です。抗サイログログリン抗体と抗ペルオキシダーゼ抗体ができて、甲状腺を敵と間違って破壊して甲状腺ホルモンが不足していきます。甲状腺ホルモンが不足により、徐々に新陳代謝が悪くなって、様々な症状がでます。

橋本病(甲状腺機能低下症)の症状
○体がむくむ
○徐脈(脈が遅くなる)
○寒がり(体温低下)
○ボ~とした顔つき・動作
○無気力

橋本病(甲状腺機能低下症)は、更年期障害や鬱病と紛らわしい症状の病気です。橋本病をもっと知りたい方はこちらからどうぞ。

甲状腺の腫瘍

甲状腺の腫瘍には良性と悪性があります。良性腫瘍が多いです。悪性腫瘍で多いのが乳頭がんで、全甲状腺がんの約80%を占めます。幸いにも、術後10年生存率が90%以上と非常に高いです。

○良性腫瘍
腺腫、腺腫様甲状腺腫、嚢胞

○悪性腫瘍
乳頭がん、濾胞(ろほう)がん、髄様がん(稀です)、未分化がん(稀です)、悪性リンパ腫(橋本病から稀に発生する腫瘍です)

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