女性の更年期事典

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骨粗鬆症とコラーゲン

骨粗鬆症の原因として、骨質を左右するコラーゲンがあります。骨の強度は、骨密度だけでなく骨質が大きく関わっています。骨密度が高くても骨質が低下すると骨は弱くなり骨折しやすくなります。骨質の低下に関係するのが骨を構成しているコラーゲンの劣化です。
骨の中にはコラーゲン繊維が網目状に無数に走り、そこにカルシウムが付着しています。骨が鉄筋コンクリートの建物としたら、ミネラル(カルシウムやリンリン酸など)がコンクリートでコラーゲン繊維が鉄筋です。コンクリート(カルシウムなどのミネラル)が十分でも、鉄骨(コラーゲン繊維)がしっかりしていないと丈夫な建物(骨)になりません。

骨の中のコラーゲンは、繊維状に規則正しく連結したコラーゲン架橋を形成して、骨を強く柔軟にしています。コラーゲン架橋は骨の重量の約20 %、体積の50%を占めるといわれています。ところが、コラーゲンは30~40歳代をピークに加齢などによって減少するだけでなく劣化します。コラーゲンの劣化が起こると、骨に微細な損傷が生じます。これは「微細構造の変化」と呼ばれ、骨折しやすいもろい状態です。
骨のコラーゲンが劣化する程度や速度には個人差があり、ホモシステインと呼ばれるアミノ酸の産生と、ビタミンB6などの不足が大きく影響している考えられています。ホモシステインは、骨粗しょう症と動脈硬化の両方のリスクを高める物質であるとされていることから、骨粗しょう症の人は動脈硬化にも注意が必要といえます。

※骨質の異常は、コラーゲン繊維やコラーゲン架橋の状態だけでなく、骨の新陳代謝の状態や、微細な損傷や骨折の蓄積が関係しています。

※ホモシステインとは、タンパク質を構成するアミノ酸のメチオニンが代謝されてできる硫黄化合物で、活性酸素を発生し、悪玉コレステロール架橋を増やすといわれています。またビタミンB6・B12や葉酸が不足していると、ホモシステインが増えやすいとされています。

※骨粗鬆症とは、骨量減少と骨質劣化による骨組織の微細構造の変化を特徴とする全身疾患で、骨が脆弱化して骨折しやすい状態です。

 - 更年期と骨粗鬆症

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