女性の更年期事典

女性の更年期の症状・病気・治療や更年期障害の予防改善対策についての情報です

更年期に注意したい甲状腺の病気

甲状腺の病気は女性に多い病気です。甲状腺疾患である甲状腺機能低下症(橋本病)は中年女性に好発します。甲状腺機能低下症(橋本病)と甲状腺機能亢進症(バセドウ病)は、更年期障害と間違われやすい症状がありますから、注意が必要な病気です。更年期障害と決め付けずに病院に行くことをおすすめします。

甲状腺機能低下症(橋本病)

甲状腺機能低下症で代表的な 橋本病は女性の25人に1人、中年女性の10人に1人といわれます。橋本病(慢性甲状腺炎)で甲状腺の機能が低下して起きる甲状腺機能低下症では、更年期障害やうつ病に似た症状があります。ただ、橋本病のすべてが甲状腺機能低下症になるわけではなく、甲状腺機能に異常が認められなかったり、一時的な甲状腺機能低下のことも多いといわれています。

  • 体がむくむ
  • 徐脈(脈が遅くなる)
  • 寒がり(体温低下)
  • ボ~とした顔つき・動作
  • 無気力

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺機能亢進症で代表的なバセドウ病は20~30歳代が全体の過半数を占めますが、子供や中年以降にも起きる病気です。バセドウ病で甲状腺の機能が亢進して起きる甲状腺機能亢進症は、更年期障害に似た症状があります。

  • 動悸(脈が速くなる)
  • 多汗(体温上昇)
  • 落ち着きがなくなる
  • 食欲があるのに急激に痩せる
  • きつい顔つき

※甲状腺とは、のどぼとけの少し下にあって、蝶が羽を広げたような幅約4cm厚さ1センチ重さ15gの平たい臓器です。正常な甲状腺は柔らかく外から触ってもわかりません。

※甲状腺の機能は、脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)で調節されます。甲状腺は、海藻類(昆布・ワカメ)などに含まれるヨードを材料にトリヨードサイロニン(T3)とサイロキシン(T4)という2つの甲状腺ホルモンを作って血液中に分泌します。これら甲状腺ホルモンは新陳代謝(脳、心臓、消化器、筋肉、皮膚など)を促します。また、心身の成長や生殖にも関係し、胎児から3歳までの脳の発達には不可欠です。

※甲状腺機能低下症と甲状腺機能亢進症は自己免疫疾患です。免疫細胞が体の正常な細胞を敵と見なして攻撃をしてしまうのが自己免疫疾患です。自己免疫疾患で橋本病やバセドウシ病と並んで良く知られている病気にリウマチがあります。

※甲状腺細胞の異常増殖による腫瘍性の病気もあります。甲状腺の腫瘍には良性と悪性があります。良性腫瘍(腺腫、腺腫様甲状腺腫、嚢胞など)が多いです。悪性腫瘍で約80%を占めるのが乳頭がんで、術後10年生存率が90%以上と非常に高い癌といわれています。橋本病から稀に発生する腫瘍に悪性リンパ腫があります。

 - 更年期に注意する病気

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