女性の更年期事典

女性の更年期の症状・病気・治療や更年期障害の予防改善対策についての情報です

更年期女性の尿漏れ頻尿

成人女性の約30%に尿漏れ(尿失禁)があり、女性の尿漏れ(尿失禁)の6~8割が腹圧性尿失禁といわれています。更年期以降は、泌尿器周辺の筋肉が衰え、尿漏れ(尿失禁)だけでなく頻尿や残尿感など尿にかかわる悩みがふえます。

更年期女性の尿漏れ

更年期以降の尿漏れ(尿失禁)の原因には、出産経験に加えて筋力(尿道括約筋や骨盤低筋)そのものの低下や、更年期障害の最大の原因であるエストロゲン(卵胞ホルモン)の減少があります。
更年期以降に尿漏れが現れてくる理由は、エストロゲンの減少で尿道括約筋や骨盤底筋が緩くなったり弱くなったりするためと考えられています。例えば、エストロゲンにより膀胱の粘膜や括約筋が萎縮しやすい結果、尿意を抑えられなくなります。また、肥満や便秘は、膀胱や骨盤低筋を圧迫するので尿漏れの原因になります。
尿漏れ(尿失禁)の治療には、骨盤底筋などを鍛える運動療法、エストロゲンを補うホルモン補充療法、尿漏れを防ぐ手術療法など症状によって様々な治療方法があります。
お腹に力が入ると尿漏れを起こす腹圧性尿失禁の防止対策としては、骨盤底筋群を鍛える訓練や体操が有効とされています。尿漏れ(尿失禁)は人に相談しにくい悩みですが、尿漏れ(尿失禁)で困っているならば泌尿器科や産婦人科に相談して正確な診断をしてもらい治療をしましょう。

更年期女性の頻尿

頻尿とは昼間8回以上・夜間1回以上の排尿が目安になります。更年期で頻尿が増える原因は、エストロゲン(女性ホルモン)の減少で膀胱や尿道の粘膜が萎縮したり過敏になるため、それ程尿が溜まっていないのに尿意を感じるためといわれています。睡眠不足など日常生活に差し障りがでている場合は、薬物療法による治療が必要になります。
更年期の女性は、頻尿のほかに、尿道粘膜が薄く弱くなるため起こる膀胱炎にも注意しなければなりません。頻尿に加えて排尿時の痛み・残尿感・尿の混濁がある場合は膀胱炎が考えられます。また、血液が混入・発熱・腰痛を伴う時には腎盂腎炎などの病気が考えられます。病院の受診をしてしっかり治療する必要があります。頻尿が病気のサインの場合がありますから、恥ずかしがらずに泌尿器科か腎臓内科の受診をしてください。

※尿漏れ(尿失禁)には、腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、溢流性尿失禁、機能性尿失禁などがあります。比較的新しい疾病概念の過活動膀胱と呼ばれるものもあります。

 - 更年期の尿漏れ・頻尿

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